Contents
WHO ARE YOU??
皆様初めてまして。インドは首都デリーにて会社員生活を送っています、KiranaことKiyomiです。
こちらに来る前は、この質問をいただくことが一番多かったと思います。
また、私がインドの企業で面接を受ける時の質問も大体ここから始まります。
インドのイメージって…
※インドで生活や仕事をする日本人は現在約9000人程いますが、それぞれ異なった事情で来ておられますので、私の目的はその中でもかなり少数派です、ということは先にお伝えしておきますね。
インドは誰もが知っている国だけれど、実際行ったことのない人にとっては
「危険」「汚い」「怪しい」「貧しい」「うるさい」「とにかくカレー(笑)」
と、まず良い印象を与えない国であることは間違いないでしょう。
インドに来る前は私も上記のようなイメージしかなく、それ以前にアジア自体に何にも興味もなかったただの「夜遊び好きな中途半端なOL」でしかありませんでした。
しかし、ひょんなきっかけ(いきさつはカットしますが小笠原島から帰る船の中)でインドにバックパッカーとして旅に出た私は、そこで出会うべくして出会ったアーユルヴェーダに魅せられ、帰国後にはセラピストとして働き、
気づけば都内で個人サロンまで出し、更に年に一度はインドを訪れるまでになっていたのです。
しかし、知る人は限られるアーユルヴェーダとはいえど、勢いのみで立ち上げ、トライしてはエラーばかりの個人サロン経営に先が見えなくなってしまい、2年で閉店。
閉店ガラガラ、そして下した決断とは??
そこからの私は肩の荷が全て降りたかのように、3か月大好きなインドを飛び回り、帰ってきてから出た答えは
「インドで社会人として暮らしたい」
これにたどり着きました。
ゼロから仕事を生み出すよりも、与えられたタスクをきちんとこなせるようにする。まずはいち社会人としてのそのスタートラインに立つことに意味があるのではないか。
それを、今まで訪れる度に大きな転機を与えてくれたインドで出来たらこんなにありがたいことはない。
そう思い、インド中の日系企業の門を叩くように面接を重ね、無事に決まった就職先は…
なんと。
インドの中で最も関わりのなかった、というか、
正直関わりたくなかったデリー周辺地域。。
【慣れない土地から新しい発見を】
私が知ってるインドといえば、ココナッツの大木が優しい風になびくようにゆったりとした土地と人々のいる、ケーララ。
若しくは伝統をひたむきに守り、エネルギッシュだけどどこか不器用さもあってチャーミングな人たちのいる緑豊かなタミルナドゥ。
が、しかし私が最初に働くこととなったデリー(厳密には隣の州のハリヤナ郊外の工業団地)周辺は日本でいう東京周辺の工業地帯の川崎、上尾、日立、鹿島といった工業地域のような場所。
インド中の日本人人口の半数以上が集中する日系ビジネスの中心地であり、ショッピングモールも多く様々な種類のアイテムが一通りそろう、まさしく東京に住むことと何ら変わらない生活。
大きく違うことといえば…
・牛
・道路以外の道で平らな道などない
・渋滞が信じられないくらいひどい
・運転ルールほぼ皆無(逆走は当たり前)
・冬は大気汚染が深刻化している為、マスク着用は必須。
・また夏は砂漠と山間に囲まれた土地ゆえ灼熱に晒され、40度超えも珍しくない。
ということでしょうか。
他にも
・デリー内であっても格差がひどい(私の住んでいたデリー北部は日本人皆無のローカル感あふれる地区)
・人と人との距離が近すぎる
・インド時間(一秒は1日、一時間は1か月、、、)
などなど、言い始めるとキリはないですし、最初はイライラもしましたが段々と自分がいろいろなことに寛容になって、許容範囲も広がり、また対応力がみるみる上がっていることに気づかされました。
愚痴やイライラをぶつけるのは簡単なことですが、一度落ち着いて話を聞くとお互いの要求、それぞれの出来る、出来ないことがクリアになって、相手を受け入れる器が段々大きくなってくるから不思議ですよね。
こうしたことの積み重ねで日々成長していくんだなあと実感したことを覚えています。
【何より、食べ物の豊かさ!】
インドに来て、色々なことを学んだり、体感する度に私はベジタリアンであることの重要性を見出し、今では肉魚卵を食べなくなって5年が経ちましたになりました。
ですので、一番困るのは月に1度ほど会社の付き合いで行く日本食のレストラン。
ベジマーク下記表記メニューもありますが、圧倒的にノンべジメニューが多数です。
冬場は歓送迎会でお鍋のメニューがあり、日本的な香りだなあと懐かしく感じたと同時にああ、ノンべジの匂いだなあ、、とも感じたのも事実。
日系企業が増えて、この国のインフラが整っていくことは大いに素晴らしいことですが、それだけ日本人ノンべジが増えていくことへの不安は正直あります。
一方、ローカル屋台からちょっとすてきなレストランまでピュアヴェジメニューの選択肢は非常に多いです。
きっと何年ここにいてもインド中のべジメニューは制覇出来ないでしょうね。
それだけオプション豊富なインド食(辛い、辛くないはおいといて)と、インドでお馴染みの果物はマンゴー!!
日本の宮崎のマンゴーの1/10以下の値段で美味しいマンゴーにありつける幸せといったら!!もう!
他にはブドウ、ざくろも日本の価格の1/5以下!!トマトやナス、今の時期はオクラが*
ベジでスパイス好きな方は特に何の心配もいらない夢の国です。
私がインドに来て経験した最初の1年間、当初は不満、不安だらけでした。
なんで希望しているチェンナイ(かバンガロール)に行けないのだろう…
インド就職という選択肢は間違っていたんだろうか…
周りに相談したり愚痴を言えるような友達がいない…
等々。
私がデリーで学んだもの、それは私が知らなかった
「いま」を生きるインド。
感情をむき出しにして、怒ったり笑ったり歌ったり踊ったり。
色々な意味で自分に正直過ぎるデリーの人達のアイデンティティに触れたことで、
私は今まで感じたことがなかった感情を引き出されたり、今まで以上に目の前にいる人についてちゃんと向き合うことが出来たりと、沢山の変化を頂くことができました。
インドに行くと人生変わる??
よく聞くようなワードですが、内面的でも行動での変化としても
その後の人生に大きく影響するような要素をインドはたくさん持っています。
けれど、いくら見違えるような変化だけしても、自分が何を望んで
何のために生きているのかがはっきりとしていなければ変化する意味はありません。
変化したその先にある未来まで見据えて行動していくことが大切です。
結局のところ、自分が求めているものがはっきりしていたら、どこにいてもぶれないで生きていける。自分を無理に変えようとしなくてもいい。
そして、その求めるものが見つかるまでの道のりが全て『学び』になる。
しかし、そういった意味でインドは自分が何を大切にするか、何を本当は求めているのかを理解するには相応しい環境かもしれません。
何故なら、インド人独特の特徴、日本のように整ったインフラのない中での生活というような環境は、モノやサービスに溢れかえった生活をしてきた日本人からしたら、本当に自分が必要なものだけを選択するようなシンプルな生活に自然となっていけるように思います。
(※しかしながら、何故か今のインド人は物を捨てたり、少ないもので満足、という習慣はなくミニマリスト、というと理解できない!!と言われます笑)
最後に…
最初にお伝えした通り、私がインドで生活している理由や目的を持った人はかなり少数であることかと思います。
今回はデリーで生活することとなったいきさつやデリーでの生活から見えたこと、
分かったことをお伝えしました。
色んな要素や魅力が詰まった国での生活は、とても刺激的で学ぶことが多いです。
けれど、インドに限らず、どこで何をしていても、どんな国籍の人であっても
それぞれの人生や生活の「目的」を持つことは非常に大切だと思います。
その目的をどのように決めて、生活をしていくかについてを
今後またお伝え出来たら良いなと思います。
それでは今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました♡♡
Kirana